雪がチラつく12月の夜。街角の温度計を見ると、とうとう気温がマイナス表示になっていた。
「ん?マイナスゼロ?」
こんな表示ってあったっけ?テレビの天気予報の最高最低気温でも「0度」という表現はよく見るが、プラスやマイナスが付いた「ゼロ」という表記って見た事無いような・・・。ゼロはどこまで行ってもゼロじゃなかっけ?
元来、僕は理数系が苦手だった。初めて赤点をとったのも高校3年の時の数学。あー、嫌な事思い出してしまった(笑)。たぶん、今では連立方程式すら解けるかどうか・・・。
なので、ひょっとしたら授業中寝ている間に、「マイナスゼロ」についての授業があったのかもしれないが、記憶には欠片も残っていない。
それを良い事?に、この表示、マイナス部分の電飾が消えなくなった「機械の不具合」なのでは?とか、小数点表示ができない電光掲示板としては、1度、0度 マイナス1度という表示だけでは表せない氷点下の微妙な温度を自らの機能の範囲の中で限りなく厳密且つ正確に表示したい!という「極めて人間臭さい機能」だったり?などと、自分に都合の良い理由に思考を巡らせニヤニヤしてしまう。
まぁ、そんな妄想は置いておいて、調べなくちゃ。
で、ネットには、わかりやすい答えが・・・以下wikipediaからの引用(一部簡略化しています)。
マイナスゼロ、あるいは負のゼロとは、数値のゼロにマイナスの符号をつけたものである。
通常の算術では、負のゼロは単なるゼロ(及び正のゼロ)と同じであるが、これらを分ける方が望ましい場合や、分けて扱わざるを得ない場合がある。
そのようなケースとして、以下のものがある
①極限。例えば右方極限 x →プラス0と左方極限 x → マイナス0 を分けて考えるケースや、1/∞、1/(マイナス∞)をそれぞれプラス0、マイナス0と見なすケース。
②統計力学における負温度。
③コンピュータの数値表現においてゼロの表現に複数あるケース。
④セルシウス温度による気温などのように、ゼロ以上かゼロ未満かであることに重要さがあるため、「0 より小さいが マイナス1 まで丸めるには絶対値が小さすぎる量」の意味で負のゼロを用いるケース。
なるほどね。で、ここで気になった④の「セルシウス温度」について更に調べると、
気象学では、マイナス0度は 0度より低いが マイナス1度とするほどではない温度を示し、統計的な意味(つまり1度単位で統計を取る場合)では重要なこともある。例えば、マイナス0.2度がその例である。0度は負の範囲を含まないのでこれを0度として統計処理することはできない。しかし、冬季の寒さを比較する際に日中の気温が 0度未満(氷点下)の日を数えることは基本であり、無視することができない。従って マイナス1度に丸めるには絶対値が小さすぎる温度は マイナス0度 と記録される。道路上などに設置してある気温・路温計でもそれを見ることが出来る。
とあった。妄想がほぼ正解?ちょっと嬉しいけど、調べてる途中「セルシウス温度」=「摂氏(℃)」という事がわかり、軽くショック。学校で習ってる?記憶に無い。授業中寝ていたのが完全にバレてしまった(笑)。
街の温度計の人間臭さにほっこりした今日この頃、皆様、あけましておめでとうございます。